アナタは大丈夫?寝る前の習慣がむし歯リスクを上げているかも?
「寝る前だけど歯磨きするし大丈夫でしょう・・」
そう思って、よく夕食後にジュースやスイーツを口にしていませんか?
実はこの”寝る前の習慣”が、むし歯リスクを大きく高めていることがあります。
今回は、歯科医の立場から「寝る前に気をつけたい習慣」について、やさしく解説していきます。
なぜ寝る前はむし歯リスクが高いの?

寝る前のリラックスタイム、口寂しいからと何か食べたり、甘い飲み物を口にしたりしていませんか?実はこの時間帯、むし歯リスクを大きく高めてしまう時間帯なのです。
唾液が減ると、むし歯菌が活発になる
私たちの口の中には、「唾液」という”天然の防御システム”が存在しています。
唾液には、
- ・食べかすを洗い流す「自浄作用」
- ・酸を中和する「中和作用」
- ・溶け出した歯を修復する「再石灰化作用」
といった歯を守ってくれる大切な働きがあります。
ところが、眠っている間は、唾液腺の分泌が少なくなってしまうため、唾液の量がガクンと落ちてしまいます。
その結果、口の中はむし歯菌にとって非常に活動しやすい環境になります。
関連ページ:朝起きると口がネバネバ…その不快感、原因と今日からできる5つの解決策
参考サイト:厚生労働省 唾液の働き
寝る前の飲食は「リスクを持ち越す」行為
日中に甘いものを食べても、食後に唾液が働くことにより、ある程度リスクを下げてくれます。
ですが、寝る前に糖分や酸を含むものを口にしてしまうと、唾液の働きがうまく行われないまま長時間放置されることになります。
「歯磨きをしたら大丈夫じゃないの?」と思ってしまう人が多いと思いますが、実は歯磨きをしても完璧に磨けるわけではないので、磨き残したところからむし歯になるリスクはどうしても出てしまいます。
寝る前のむし歯リスクを上げる食べ物、飲み物は何?
寝る前にとるとむし歯リスクを上げてしまうリスクが高い食べ物や飲み物は、
- ・ジュース(100%野菜ジュース、果物ジュースも含む)
- ・アイスクリーム
- ・お菓子
- ・スポーツドリンク
- ・甘いお酒
などです。
このような甘いものは危険度が高い、ということはわかりやすいですが、実は甘くなくてもむし歯リスクを高めてしまうものがあります。
それは、
- ・シュガーレス、ノンシュガー飲料
- ・ポテトチップス、せんべいなどの甘くないお菓子
- ・健康酢
といったものです。
これらは甘くなくても酸性が強かったり、糖分を含んでいたりしますので、寝る前に摂ってしまうとやはりむし歯のリスクを高めてしまうため、注意が必要です。
関連ページ:虫歯にさせないおやつの食べ方のポイントは?
むし歯を防ぐために今日からできること
寝る前は「何も食べない」が基本
最もシンプルで確実なのは、夕食後に歯磨き後は何も口にしないことです。もし喉が渇いた場合には、水かお茶(砂糖なし)を飲むようにしましょう。
歯磨きのタイミングも重要
寝る前の歯磨きは、むし歯のリスクに直結しますので、1日の中で最も大切です。朝、昼は手早く済ませても問題ありませんが、夕食後の歯磨きは時間をかけて丁寧にすみずみまで、フロスや歯間ブラシも併用して行うようにしましょう。
酸性のものを摂った後は少し待つ
もし酸性の飲食物を摂った場合は、唾液の作用をある程度待ってから歯磨きをするようにしましょう。すぐに歯磨きをしてしまうと、歯が溶け始めているところを歯ブラシで削ることになってしまうからです。
まとめ
夕食後、寝る前の習慣は、むし歯予防にとても大きな影響を与えます。
特に大切なのは、
- ・寝る前の飲食を控える
- ・歯磨き後は何も口にしない
- ・唾液が減る時間帯を意識する
といったことを意識することです。
毎日これを実践できるかどうかで、将来の歯の健康状態は大きく違ってきます。
ぜひ、これからでもこのシンプルな習慣を始めてみてくださいね。
参考サイト:富山歯科医師会 虫歯の原因と予防、酸蝕症について












