インプラント治療という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような治療法なのか詳しくご存じの方が少ないのではないでしょうか。こちらのページでインプラント治療について分かりやすく解説いたします。
医学用語で『植立する』がインプラントの定義となります。従来の治療法では、人工の歯を用いることで、歯茎の上の歯冠は回復できても土台である歯根は回復できませんでした。
インプラントでは、口腔内の骨に人工の歯根を作り、その上に新しい歯を作ります。
入れ歯のように歯茎に義歯を乗せるだけの方法と異なり、使わない顎骨が痩せるという心配もなく、また、従来のブリッジのように、健全な歯を削る必要がありません。
インプラントを装着した後は、痛みや違和感を伴わずに、歯本来の機能を保つことができます。
インプラントの仕組みはどうなっているかというと、歯が抜けてしまったところに「インプラント体」と呼ばれるネジのようなものを埋め込み、その上に人工の歯を取り付けます。
インプラントのパーツは次のように呼ばれます。
● 人工歯…インプラント体の上に取り付けて実際の歯になる部分。レジン・セラミック製などがあります。
● アバットメント…インプラント体と人工歯の接合部分のパーツ。チタン・セラミック製などがあります。
● インプラント体…歯が抜けたところに埋め込むチタン製のネジ状のパーツ。
インプラント治療は、入れ歯やブリッジと違ってほかの歯を傷つけません。隣の歯を傷つけることなく欠損した歯だけを治療することができます。
インプラントは9割の方が10年残存率を超えています。メーカーによっては10年保証を設けているものもありますし、さらに適切なメンテナンスを行っていれば、10年以上使い続けることも可能です。またそれは、残っているご自分の歯を長持ちさせることにもつながります。
ちなみに、世界で初めてインプラント治療を受けた方は、亡くなるまでの40年もの間、インプラントを問題なく使い続けました。適切なメンテナンスさえ怠らなければ、インプラントは半永久的に使い続けることができるのです。これがインプラントが「第二の永久歯」と呼ばれるゆえんです。
池田会のイースト21デンタルオフィス 歯科衛生士 小林が「歯の磨き方をプロが伝授」で出演いたしました。