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治療法

フラップレス(歯茎を切らない)手術

フラップレス(歯茎を切らない)手術
歯茎を切開しない!痛みや腫れを抑えたインプラント手術
インプラントは手術が必要なので、腫れや痛み、出血が不安、という方もいるのではないでしょうか?
そんな方におすすめしたいのがフラップレス(歯茎を切らない)手術です。
インプラントを埋めるための骨が十分にあるケースでは、通常は切らなければならない歯茎を切らずに、小さな穴をあげるだけでインプラントの埋め込み手術ができます。
この方法なら、通常の切開する方法と比べて痛みや腫れ、出血をかなり抑えて、しかも短時間に、ラクに手術を済ませることができます。

フラップレス手術とは

フラップレス手術とは
フラップレス手術とは、歯茎を切らずにインプラントの埋め込みができる手術のことです。通常のインプラント手術では、インプラントを埋める際に、骨がよく見えるように露出させますが、フラップレス手術では切開、剥離、縫合というステップが省略されて傷口が最小限、しかも手術時間も大幅に短くなるので、患者様にとって手術がかなりラクになります。
こんな方におすすめ
  1. 術後の痛みや腫れをなるべく抑えたい方
  2. 持病があり、出血のリスクを抑えたい方
  3. できるだけダメージの少ない手術をご希望の方
  4. 短時間の手術を希望される方

サージカルガイドを使ったフラップレス手術

サージカルガイドを使ったフラップレス手術
フラップレス手術を行う際に、より安全に確実な位置にインプラントを埋め込む目的で、サージカルガイドを用いたガイデッドサージェリー(コンピュータガイド手術)を行うことがよくあります。
サージカルガイドとは、CT画像データをもとに作られた患者さん専用のマウスピースのようなもので、そこにつけられたガイド(溝状のもの)に沿ってドリルを進めるだけで、狙った場所に狂いなくインプラントを埋め込むことができる、というものです。
ガイデッドサージェリーでは、埋め込む位置、深さなどを、あらかじめCT画像より作られた3D画像上でシミュレーションをして決めていきます。そして、その位置がサージカルガイドに反映されることにより、確実に狙った場所に埋め込むことが可能になります。

抜歯即時インプラントでもフラップレス手術が可能

抜歯即時インプラントでもフラップレス手術が可能
抜歯をしてすぐにインプラントを埋め込む「抜歯即時インプラント」でも、条件が良ければフラップレスでインプラント埋め込みが可能ですので、当院では積極的に行っています。
抜歯即時インプラントでフラップレス手術が可能になる条件としては、「抜いた穴の表側(唇側)の骨がしっかりと残っていること」「抜いた歯に感染病巣がないこと」などといったことが挙げられます。

フラップレス手術の優れた点

痛みや腫れ、出血が少ない
歯茎を切りませんので、傷口が最小限となり、痛みや腫れ、出血があまりありません。そのため、外科手術でリスクとなる基礎疾患をお持ちの方でも、リスクを最小限に抑えられます。
また、腫れがあまり出ないので、手術したということを周囲の人に知られることもありません。
手術時間が短い
切開、剥離、縫合というステップを行わないので、手術時間をかなり短くすることができ、身体面でも精神面でもラクです。
安全性が高い
出血のリスクを減らせること、切開をしないことで細菌感染のリスクが抑えられることに加え、サージカルガイドを用いて手術を行うことにより、CTの3D画像上で設定した理想的な顎の骨の位置に、骨の中の神経や血管を傷つけることなく、安全にインプラントを埋め込むことができます。
すぐに 噛むことが可能
従来の方法では、インプラントを埋めた後、歯が入るまで下顎で約3ヶ月、上顎で約6ヶ月待たなければなりませんでしたが、フラップレス手術の場合、手術当日から仮歯を入れて噛むことも可能です。
歯茎が下がりにくい
歯茎を切開すると、歯茎が下がってしまうことがありますが、フラップレス手術では、このリスクが少なく、より審美的な仕上がりにすることができます。

フラップレス手術の注意点

治療費が高くなることがある
より安全なフラップレス手術を行う目的でサージカルガイドを用いたガイデッドサージェリーを行う場合には、治療費がその分高くなります。
手術時間が短い
骨や歯茎の状態によってはフラップレス手術が適用にならないことがあります。また、口があまり開きづらい方の場合には、サージカルガイドを入れることでドリルを入れるスペースがなくなるため、そのような場合にも適用できません。
通常の切開手術に切り替えることがある
術前に行ったシミュレーションと実際の状況が異なる場合、安全性を優先して通常の切開手術に切り替えさせていただくことがあります。
すぐに 噛むことが可能
フラップレス手術を行うためには、専用の機器、設備が必要です。また、特殊な技術が必要となるため、どこの歯科医院でも受けられるわけではありません。