舌をゴシゴシ擦ってない?「舌磨き」のやりすぎが口臭を悪化させる3つの理由
「舌の汚れが口臭の原因になる」
こんな話を聞いてゴシゴシ舌磨きをしている、という人はいませんか?
実はこの舌磨き、やりすぎてしまうと、かえって口臭を悪化させてしまうことがあるということをご存じでしょうか?
今回は、舌磨きのやりすぎが口臭につながる理由と、舌にやさしい正しいケアの方法についてご紹介していきます。

舌磨きが口臭対策になる理由
口臭の90%はお口の中に原因があり、その多くは舌の表面につく「舌苔(ぜったい)」と歯周病だといわれています。
舌苔とは、はがれ落ちた粘膜の細胞や食べかす、細菌などが舌の表面にたまったものです。白っぽい苔のように見えることから、この名前がついています。日本歯科医師会によると、口臭のなんと6割程度が舌苔から発生するとされています。
そのため、舌苔を適度に取り除く舌磨きは、口臭対策として有効なケアのひとつです。ただし大切なのは「適度に」という点なのです。
関連記事:口臭はどのくらいの距離まで届く?
参考:健康づくりサポートネット(厚生労働省)「口臭の原因・実態」
参考: 日本歯科医師会「口臭の原因は?」
舌磨きのやりすぎが口臭を悪化させる3つの理由
①舌の表面に細かな傷がついて細菌感染を起こす
舌はとてもやわらかくデリケートな組織です。日本歯科医師会も、歯ブラシで舌を清掃するだけでもごく小さな傷がつくことがあると説明しており、そこから細菌感染、炎症を起こすこともあります。
②傷ついた舌は、かえって汚れがたまりやすくなる
傷ついて荒れた舌の表面は、汚れや細菌が入り込みやすい状態になります。また、舌苔の材料のひとつは、はがれ落ちた粘膜の細胞です。舌が傷つくことで粘膜の状態が乱れると、「取っても取っても、また白くなる」という悪循環に陥ってしまうことがあります。
一生懸命ケアしているのに口臭が強くなる、という方は、このパターンに当てはまっているかもしれません。
③口臭の本当の原因を見逃してしまう
舌磨きをがんばりすぎている方の中には、実は口臭の原因が舌以外にあるというケースも少なくありません。たとえば歯周病は強いにおいの原因になりますが、舌をいくら磨いても改善はしません。
舌ばかりに目が向いてしまうと、治療が必要なお口のトラブルを見逃すことにもつながります。
関連記事:朝起きると口がネバネバで不快・・原因と今日からできる5つの解決策
舌にやさしい、正しい舌磨きの方法
舌ブラシで、奥から手前へ軽くなでる
舌のケアには、歯ブラシではなく専用の舌ブラシ(または、やわらかい歯ブラシ)を使いましょう。舌をしっかり前に出し、奥から手前へ一方向に、なでるような軽い力で動かします。前後に往復させるのはNGです。歯を磨くときよりも、ずっと弱い力を意識してくださいね。
舌磨きは1日1回、朝がおすすめ
寝ている間は唾液が減るため、舌苔は朝に多くなりがちです。舌磨きは1日1回、朝に行うのがおすすめです。気になるからといって、1日に何度も磨くのは控えましょう。
一度で全部取ろうとしない
舌の表面がうっすら白っぽい程度なら、それは正常な状態です。舌をピンク色にしようと無理に取りきる必要はありません。全く舌苔がついていない状態というのも異常なのです。厚くついている場合も、何日かかけて少しずつ落としていけば大丈夫ですよ。
参考: 日本歯科医師会「舌の清掃の方法について教えてください」
舌磨きをしても口臭が気になるときは
正しい舌磨きを続けても口臭が気になる場合は、歯周病や歯石、むし歯、お口の乾燥(ドライマウス)などが関係している可能性があります。とくに、ご家族から口臭を指摘されるようになった場合は、歯周病が隠れていることもあります。
このような場合は、セルフケアだけで解決しようとせず、歯科医院でお口の状態をチェックしてもらいましょう。歯石の除去や歯周病の治療によって、においが改善することも多いですよ。
関連記事: 歯磨きをしても口臭が取れない!その原因は?
関連記事:歯石を放置すると口が臭くなるって本当?改善しない口臭の正体は実は「歯石」かも
まとめ
舌磨きは口臭対策として有効なケアですが、ゴシゴシ擦ったり何度も磨いたりすると、舌を傷つけてかえって口臭を悪化させてしまうことがあるため、注意が必要です。
舌ブラシを使って、1日1回、奥から手前へやさしくなでるように。舌は「きれいにしすぎない」くらいがちょうどよいのです。
それでも口臭が気になる方は、舌以外に原因があるかもしれません。おひとりで悩まず、どうぞお気軽に当院へご相談くださいね。












