口臭はどのくらいの距離まで届く?
人と話すとき、自分の口が匂っていないか、気になってしまいますよね。
また、他人の口臭が絶えがたい、という時もあり、そんな場合、どうしてもコミュニケーションを避けてしまいがちです。
口臭は自分ではわかりづらく、デリケートな内容なので他人にもなかなか伝えにくいもの。
同時に、ひょっとして自分も匂っているかも?と不安に感じてしまい、なんとなく近い距離で話すのを避けてしまうかもしれません。
口臭はその程度や状況によって相手に届く距離は変わってきます。
今回は、口臭が届く距離とは一体どのくらいなのか、ということについて見ていきたいと思います。
口臭が周囲に届く距離はどのくらい?

口臭は、個人差はありますが、誰にもあるもので、状況や場合によっても匂いの程度というのは変化します。実際、朝起きたばかりの状態では口の中が乾いてしまっており、細菌が繁殖した状態になっているため、誰でも多少は匂うものです。
ですが、その後食事をしたり、歯磨きをしたりすることで匂いは軽減しますし、タバコを吸ったりコーヒーを飲んだりすると逆に口臭が増したりします。また、歯磨きをずっとしないでいると口臭は悪化してきます。
それでは、口臭の程度別に、口臭が届く距離はどのくらいなのか、具体的に見ていきましょう。
軽度の口臭
軽めの口臭ならば30~50㎝程度近づいてわかるくらいです。これくらい近づいてしゃべるのは通常、かなり親しい間柄だと言えるでしょう。
中程度の口臭
やや強めの口臭になってくると、1mくらい離れた普通の会話程度でも相手に気づかれることがあります。
強めの口臭
口内に歯周病やむし歯など、何らかの病気があって強めの口臭がある場合には2m以上離れていても周囲の人が匂いを感じてしまうことがあります。
匂いが届く範囲は、匂いの程度だけでなく、状況によっても変わります。
たとえば、強く話したり、笑ったりすると遠くまで届きやすいですし、密閉された空間や無風の状態では広がりやすい傾向があります。
また、口臭の原因となる物質が強い匂いである場合、より周囲に拡散しやすくなります。
口臭が気になる場合にはこういったことを念頭に置いて、相手と話す距離を調整してみるのもいいでしょう。
すぐにできる口臭対策
水を飲む、ゆすぐ
口臭は、口の中が乾くと細菌が繁殖して起こりやすくなりますので、まずは水を飲む、口をゆすぐ、といったことが可能であれば、やってみましょう。
ガムを噛む
手持ちのガムがある場合、ガムを噛むと唾液が出て口内を洗い流してくれるため、ガムを噛んでみるのもよいでしょう。
歯磨きをする
歯磨きが可能な状況であれば歯磨きをするのが最良の選択です。
舌をきれいにする
歯だけではなく、舌の上に付着している舌苔も口臭の原因になっていることがあるため、舌苔が厚めについているならば舌ブラシ、もしそれがなかったら、やわらかめの歯ブラシなどで落とすのも良いでしょう。
歯科でのメインテナンスも忘れずに
口臭の原因のほとんどは口の中が原因で、そのほかは胃などの内臓からきていると言われています。
中でも特に強い口臭というのは、多くの場合、歯周病や大きなむし歯が原因となっているため、根本的な解決のためには、ご家庭でのケアだけでなく、定期的な歯科医院でのクリーニングや必要な個所の治療などのメインテナンスを受けることがとても大事になってきます。
自分にとっても他人にとっても気持ちよい息を維持するために、毎日のセルフケアと歯科医院でのプロのケアを継続して行っていきましょう。