歯がしみるのは虫歯?知覚過敏?両者の見分け方とは
歯がしみる症状というのは辛いものです。常に歯が痛まなくても、冷たいものを口にするたびにしみると食事も楽しめなくなってしまいますので、早く原因を知って症状を和らげたいものですね。歯がしみる症状を感じる原因としては、主に、虫歯と知覚過敏が挙げられますが、両者には症状の出方にある程度違いがあります。
今回は両者の大まかな見分け方についてご紹介します。
虫歯と知覚過敏の症状の見分け方
虫歯と知覚過敏では、症状の出方において、大まかに次のような違いがあります。
ただし、全てのケースがこれに当てはまるわけではありませんので、一つの基準として参考にしてみてください。
◆しみる継続時間はどのくらいか
虫歯と知覚過敏ではしみる継続時間に違いが見られることが多いです。一般的に、虫歯の方はしみる時間が数十秒程度と長く継続する傾向があり、知覚過敏の場合には、刺激を受けた時に一瞬だけということが多いです。
◆しみる症状に変化があるか
虫歯の場合には、最初に甘いものや冷たいものがしみるという症状から始まり、虫歯が進行するにつれて温かいものがしみるようになっていきます。そしてその後は何もしなくてもズキズキという痛みが出てきます。
知覚過敏の場合には、ほとんどのケースにおいて、症状は一定していることが多く、虫歯のように症状が変化することはあまりありません。
虫歯と知覚過敏、それぞれの対処法
しみている症状が虫歯なのか、知覚過敏なのか、というのは歯科医師による診断が必要です。そのため、しみる症状が現れたら自己判断して放置するのではなく、一度早めに歯科を受診しましょう。
虫歯の場合には、虫歯をできるだけ早く取り除く治療が必要になります。治療のタイミングが遅れると、神経を取らないといけなくなることもありますので注意しましょう。
知覚過敏の場合には、虫歯はないので、歯を削る治療というのは基本的には必要ありません。通常は知覚過敏の薬を塗布したり、レーザーを照射したり、くさび状欠損のように歯の根元にくびれがあるような場合には詰め物をしたり、といった治療を行います。知覚過敏用の歯磨き粉で症状が改善する場合もあります。
しみる症状があると、どうしても憂鬱な気分になりがちです。原因を見極めて早めに対処することで、症状の改善も早くできる可能性があるので、少しでもしみる症状を感じたら、早めに歯科を受診するようにしましょう。