老けて見える歯茎下がり、何が原因?
最近歯が長くなった気がする、という場合、それは歯茎が下がってきていることが原因かもしれません。歯茎が下がると冷たいものがしみたり、露出した部分から虫歯になりやすかったり、老けて見えたりするなど、様々な弊害が出てきます。
今回は歯茎が下がる原因と対策についてご紹介します。
歯茎が下がる場合に考えられる原因
歯周病
歯茎が大きく下がる場合、それは歯周病が原因だと考えられます。
歯周病というのは、歯の周囲の組織が破壊される進行性の病気ですので、対処せずに放置しているとさらにどんどん歯茎が下がっていきます。
乱暴な歯磨き
力を入れてゴシゴシ磨いている、硬い歯ブラシを使っている、という場合、歯茎がダメージを受けてしまうので、歯茎が下がることがあります。
歯ぎしり・食いしばり
強い歯ぎしりや食いしばりをしている場合、歯を支えている骨がダメージにより破壊され、それに伴って歯茎が下がることがあります。
詰め物や被せ物の適合が悪い
詰め物や被せ物の適合に問題があり歯との境目に段差があると、その部分にプラークが溜まって歯茎に炎症を起こし、歯茎下がりを起こすことがあります。
歯並びの悪さ
歯並びがガタガタに重なっている場合、外側に出ている歯の歯茎は薄いので下がりやすく、部分的に歯茎が下がることがあります。
加齢
特に病的なものや異常がなくても、通常、加齢によっても少しずつ歯茎は下がっていきます。
歯茎下がりをできるだけ起こさないようにするための対策
年齢を重ねることによって起こる歯茎下がりは避けられない部分がありますが、それ以外の原因は次のよう対処をすることで防ぐことが可能です。
◆歯磨きの時には力をかけすぎない
歯茎を傷めないように、歯磨きをする時には力は入れずに軽い力で、そして硬い歯ブラシは避けるようにしましょう。
◆歯周病ケアを怠らない
歯周病を悪化させないためには、定期的に歯科で歯石、歯垢除去を行い、ケアをし続けていく必要があります。放置すると進行しやすいので気をつけましょう。
◆合わない詰め物、被せ物を放置しない
詰め物や被せ物が入っていていつも同じところから出血しやすいという場合、その詰め物や被せ物は合っていない可能性があります。そのような場合には一度歯科で確認してもらい、必要に応じてやり直しをした方が良いでしょう。
◆歯ぎしり対策用のマウスピースを装着する
夜間に歯ぎしりをしていると、歯や歯周組織を破壊してしまう恐れがあるので、就寝中に歯を保護するマウスピースをつけることをおすすめします。
歯ぎしり用のマウスピースは保険で作ることができますので、歯科で相談してみましょう。
◆矯正治療を受ける
歯並びが悪い人は、歯を長持ちさせるためにも矯正治療をした方が良い場合がありますので歯科で相談してみられることをおすすめします。