歯を失う1番の原因!見逃したくない歯周病のサインとは
歯を失う主な原因は、虫歯、歯周病、歯の破折ですが、その中でもトップを占めるのは、歯周病です。歯そのものが破壊される虫歯とは違い、歯周病は歯を支える周囲の組織が破壊され、支えを失って抜け落ちてしまうものですが、歯周病は自覚症状に乏しく、発見が遅れてしまうことで手遅れになってしまうケースが多くみられます。
歯周病は歯を失う原因になるので、恐ろしい病気、治らない病気と思われがちですが、早めに対処すれば治癒させることも、進行を止めることも可能です。
今回は、歯周病に早く対処できるよう、知っておきたい歯周病の症状についてご紹介します。
歯周病で現れるサイン
次のような症状がある場合、歯周病の可能性があります。心当たりがある場合には、早めに歯科を受診することをおすすめします。
歯茎の出血
歯茎の出血は、早期に現れる歯周病の重要なサインです。いつも同じところから出血する、しょっちゅう出血する、という場合には特に要注意です。
引き締まっていない歯茎
健康な歯茎はピンク色で引き締まっていますが、歯茎が赤っぽく腫れている場合、歯周病による炎症起こしていると考えられます。
歯石が溜まっている
歯石は歯茎に炎症を起こす原因になります。そのため、歯石が溜まっている場合、その部分の歯茎は歯周病にかかっている可能性が高いと言えます。
歯茎が下がって歯が長く見える
歯周病が進行してくると、歯を支える骨が溶け始め、歯茎もそれに伴い下がってきます。そうすると歯が長く見えるようになります。
歯が冷たいものでしみやすい
歯周病で歯茎が下がってくると、それまで歯茎で覆われていた歯根が露出してきます。そうすると、冷たいものがしみるようになったり、歯磨きの際に痛みを感じるようになったりします。
歯と歯の間に隙間、歯にものが挟まる
歯の周囲の骨、歯茎が下がると、歯と歯の間の隙間が目立つようになります。また、ものを食べるとその部分に食べ物が挟まりやすくなります。
口臭がひどくなる
歯周病が進むにつれて、骨の破壊が進み、歯と歯茎の間にある溝が深くなり「歯周ポケット」を形成します。その中には細菌が繁殖し、悪臭を放つようになり、強い口臭として感じられるようになります。
歯のグラつき
骨の破壊が進むと、歯がだんだんとぐらついてくるようになります。
歯茎が膿を持つ、腫れる
歯周ポケット内にたまった細菌が炎症を起こし、歯茎が膿を持って大きく腫れて痛みを出したり、歯茎から膿を出したりすることがあります。
痛くて噛めない
歯周病が重度になり、支えている骨が少なくなってくると、痛くてものがあまり噛めなくなってきます。
歯並びが悪くなる
歯を支える骨がなくなるにつれ、歯が移動し、歯並びが悪くなってしまい、出っ歯になってくることもあります。
ですが、この段階で対処するのとしないのとでは大きな違いとなってきますので、少しでも異常を感じたら、早めに歯科を受診するようにしましょう。