熱中症に要注意!でもスポーツドリンクには気を付けて!虫歯リスクを減らす飲み方もご紹介
気温が高くなってくると必ず問題に上がるのが熱中症。
とくに屋外でスポーツをしている人たちにとっては、熱中症予防は欠かせません。
熱中症予防にスポーツドリンクやアイソトニック飲料を飲んでいる人も多いことでしょう。
ですが、こういった飲み物には糖分が多く含まれているため、飲みすぎには注意が必要です。
熱中症対策に水飲むのは不十分?

汗をかいたら水を飲めばいい、と思われていることがありますが、実は水だけでは不十分な場合もあります。
なぜなら、汗をかくと、水分と一緒にナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどといったミネラルも同時に体内から失われ、水を補給したとしても体はミネラル濃度を保つために水を排出しようとするからです。
そんな時、スポーツドリンクやアイソトニック飲料は、水分だけでなく体に必要なミネラルも同時に補給してくれるので熱中症予防に効果的です。
スポーツドリンク、アイソトニック飲料は糖分を多く含み、酸性度も高い
一方でこのような飲み物には糖分が多く含まれていることから、虫歯のリスクを高めてしまうという面もあります。
実際に、スポーツドリンクをしょっちゅう口にしているスポーツ選手は、虫歯が多いとも言われています。
市販のスポーツドリンクには、飲みやすくするために大量の砂糖が含まれています。ご存じの通り、砂糖は虫歯菌のエサとなりますし、口内に糖分が長時間停滞することで口内細菌が繁殖して歯垢を作り出し、そこに含まれる虫歯菌が酸を作り出して歯を溶かしてしまうのです。
また、スポーツドリンクは糖分だけでなく、酸も多く含まれるため、その点にも注意が必要です。スポーツドリンクの酸性度は高めなので、飲むことによって口内が酸にさらされる環境となってしまい、歯が酸によって溶ける「酸蝕症」を起こしやすくなります。
歯はスポーツ選手にとっても命とも言える大事なもの。
ここぞという時に歯が痛くては力も十分に発揮できません。
虫歯リスクを減らすスポーツドリンクの飲み方
熱中症は命にもかかわる事態も招くものですから、歯にリスクがあるとはいえ、熱中症対策にはスポーツドリンクはやはり必要になってきます。
でも実は、スポーツドリンクも、飲み方に注意すれば虫歯や酸蝕症のリスクを下げることは可能です。
◆ダラダラ、ちびちびと飲むことを避ける
糖分は口内に長く停滞するほどリスクが高まります。
そのため、スポーツドリンクを飲む時には少しずつちびちび飲むよりも、一気に飲んだ方が虫歯のリスクは下げられます。
糖分が口内に入っても、その後は唾液が分泌されて口内を洗い流す作用が起こって虫歯リスクが下がると考えられます。
◆ストローのついた水筒で飲む
糖分が歯に触れる時間が長いほど虫歯のリスクが高まります。ストロータイプの水筒なら、より喉に近いほうに流し込めるので、リスクを減らすことができます。
◆水や麦茶も飲む
スポーツドリンクのみを飲むのではなく、スポーツドリンクのほかに水や麦茶も用意しておき、時々そちらを飲むといった方法は、口内を洗い流し、中性に戻しやすくしてくれるため、おすすめです。
これから暑い季節に入っていきますので、飲み物を飲む機会も増えてきます。
暑い時には熱中症予防にスポーツドリンク、アイソトニック飲料を飲むのもやむを得ない場合がありますが、虫歯のリスクを考えると、そればかり飲むのはおすすめできません。
また、スポーツドリンクだけでなく、清涼飲料水や炭酸飲料水、ジュースといったものも、同様に虫歯や酸蝕症のリスクを高めますので、そればかり飲むことのないように気を付けていきましょう。