歯が抜けたままになっていると、どのような症状に発展するかご存じでしょうか。こちらのページで事例を交えながら詳しく解説いたします。
歯を抜けたままにして放置しておくと、お口の中には様々な影響が出てきます。
奥歯の下の歯が1本抜けた場合、まずこれまでその歯と噛み合っていた上の歯が下に伸びてきます。また、両隣の歯が抜けた歯の方向に倒れてきて、さらにはそこにプラークがたまりやすくなってしまいます。
結果として、虫歯や歯周病などが誘発されることがあります。歯はかなり緻密に全体のバランスの中で成り立っているものなので、例え1本の欠損の場合でも、そのままにしておくことはお勧めできません。
挺出前
挺出後
● 抜けた歯と噛み合っていた歯が伸びて出てきます。
● 抜けた歯に上下的に対合する歯は、噛み合わせの相手が無くなるので、徐々に伸びてしまいます。
● 抜けた歯の両隣の歯は、支えがない為、歯が抜けた方向に傾いてしまいます。長い時間抜けたままにしていると、更に隣の歯も同じように傾いていきます。
● 噛み合わせが狂い、正しい噛み合わせが失われる。失った本数が多い場合には噛み易いほうの歯でばかり噛むので、噛み合せのバランスが崩れていきます。また噛み合せのずれは、顎関節症の原因となり、肩こり、あごの関節の痛み、関節音といった症状になる可能性も出てきます。
● 歯の間の隙間が広がり、食べ物が歯の隙間につまったりするので歯が汚れ易く、プラーク(虫歯や歯周病の原因となる細菌の集合体)がたまり虫歯や歯周病ができやすい口内環境になります。
● 歯が抜けて時間が経つと歯肉が痩せるので更に頬がこけて見えたり顎がたるんで見えたりします。
● 歯が抜け、食べ物をちゃんと噛めない事で消化器官(胃や腸)に負担が掛かる。更に唾液の分泌が不足するようになり、消化不良を起こしがちになってしまいます。
● 歯が抜けた部分から息が漏れ、上手に発音ができなくなります。
インプラントで歯を再生すれば、元の歯と同じようにしっかりと噛めるようになります。
インプラントは歯のかぶせものの部分だけでなく「歯の根元」からきちんと再生する技術。入れ歯やブリッジと違い、根っこがあるからしっかりと自立しますので、まるで自分の歯のように思い切り噛むことができます。しっかりと噛むことができるということは、顎の骨も鍛えられますので、顎が弱ってクシャッとしたいわゆる「老人顔」にもなりません。
また、入れ歯のようにニオイや汚れを気にして毎日お手入れする必要もなく、通常の歯磨きで清潔さを保つことができます。
インプラントとは人工的に作られた歯の根っこのことです。ねじ状の形をしていて、歯が抜けたところの顎の骨に埋め込み、その上から義歯をかぶせます。インプラントと義歯はしっかりと固定されているので、グラグラせずに思い切りものを噛むことができます。
インプラントは通常チタンで作られています。チタンは生体親和性(生物の身体との相性)が良く、金属アレルギーなどを起こす心配がありません。(耳にするピアスなどにもよく使われる素材です。)
● 一番奥の歯が抜けてブリッジができない
● 入れ歯の掃除が面倒だ
● 入れ歯のバネが気になる
● 入れ歯が合わず何度も作り直している
● 固い物が噛めず食事が辛い
● 入れ歯のせいでしゃべりにくい
● まるで自分の歯のような噛み心地です
● 顎の骨が鍛えられ、いつまでも若々しい顔つきでいられます
● 入れ歯やブリッジと違ってお手入れがカンタンです
● ブリッジのように健康な歯を削る必要がありません
● きちんとケアをすれば半永久的に持ちます
インプラントは顎の骨に埋め込むため、一定量の顎の骨が必要です。
しかし顎の骨量が足りない方でも行える「ソケットリフト」、「サイナスリフト」、「GBR(骨再生)」という方法があります。
インプラントは通常の歯の治療と違い外科手術を伴います。当院では、下記のような流れでインプラントの治療を進めます。
相談・カウンセリング → 各種検査(レントゲンやCT、模型、内科的検査など) → 治療方針の決定 → インプラント手術 → 定期検査・メインテナンス
インプラントや上にかぶせる義歯は人工物ですのでもちろん虫歯にはなりません。しかし定期検査や正しいケアを怠ると、歯周病にかかり、せっかくのインプラントを失うことにもなります。特にインプラント治療を受けた方に多く見られる「インプラント歯周炎」には要注意です。毎日の歯磨きと歯科での定期検査・クリーニングは怠らないようにしましょう。
池田会のイースト21デンタルオフィス 歯科衛生士 小林が「歯の磨き方をプロが伝授」で出演いたしました。