5αリダクターゼが多い人の特徴!発生原因や減らす方法を運動・食べ物・サプリなど紹介

5αリダクターゼが多い人の特徴!発生原因や減らす方法を運動・食べ物・サプリなど紹介

5αリダクターゼは男性ホルモンをDHTに変換する酵素で、薄毛(AGA)に深く関わっています。遺伝や生活習慣で活性が高まると薄毛リスクが上昇します。

本記事では多い人の特徴、増える原因、食べ物・運動・サプリ・医薬品による抑制方法まで徹底解説します。

目次

5αリダクターゼとは何か

「5αリダクターゼ(5α-還元酵素)」とは、私たちの体内に存在する酵素の一種です。

人間の体には約5,000種類もの酵素が存在していますが、5αリダクターゼはその中でも「還元酵素」に分類される特別な酵素になります。

この酵素の最も重要な役割は、男性ホルモンである「テストステロン」を、より強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換することです。

DHTは男性らしい体づくりに必要不可欠なホルモンで、筋肉の発達や体毛を濃くするなどの働きを持っています。

しかし一方で、頭皮においてはDHTが毛根に悪影響を与え、AGA(男性型脱毛症)の原因となることが知られています。そのため、薄毛対策において5αリダクターゼの働きを抑制することが重要視されているのです。

ただし、5αリダクターゼは男性の成長過程で必要な酵素でもあるため、完全に抑制することは望ましくありません。大切なのは、過剰な活性を抑えてバランスを整えることです。

5αリダクターゼとDHTの関係

5αリダクターゼがテストステロンをDHTに変換する仕組みを、もう少し詳しく見ていきましょう。

変換のプロセスは以下のように進みます。

  1. テストステロンとの出会い
    血液中を流れるテストステロンが、頭皮や前立腺などに存在する5αリダクターゼと接触します
  2. 化学反応の発生
    5αリダクターゼが触媒となり、テストステロンの構造を変化させます
  3. DHTの生成
    より強力な男性ホルモンであるDHTが作り出されます
  4. 毛根への作用
    生成されたDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)に取り込まれます
  5. 脱毛信号の発信
    DHTと受容体が結合することで、毛母細胞の機能が低下し、ヘアサイクルの成長期が短縮されます

このプロセスにより、髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちてしまい、細く柔らかい毛(軟毛)が増えることで薄毛が進行していきます。

Ⅰ型とⅡ型の違い

5αリダクターゼには「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の2種類が存在し、それぞれ体内での分布場所や特徴が異なります。どちらのタイプが優位かによって、影響の出方も変わってきます。

種類主な分布部位特徴・働き影響が出やすい部分
Ⅰ型皮脂腺、顔、体の皮膚
側頭部・後頭部
皮脂分泌と関連しやすい脂性肌
ニキビ
皮脂量の多さなど
Ⅱ型頭頂部・前頭部の毛乳頭細胞
ヒゲ、脇、陰部
毛根へのDHT作用と関連しAGAに影響しやすい薄毛
抜け毛
(特に頭頂部・前頭部)

特にⅡ型は前頭部や頭頂部に多く存在し、AGAの発症に強く関与しているとされています。興味深いことに、Ⅱ型は頭皮では脱毛を促す一方、ヒゲや体毛においては発毛を促進する働きがあります。そのため、「髪が薄くなるのに体毛は濃くなる」という現象が起こるのです。

以前はⅠ型はAGAには関係ないと考えられていましたが、最近の研究ではⅠ型もAGAに関与している可能性が示唆されており、Ⅰ型・Ⅱ型の両方を阻害する治療薬も登場しています。

5αリダクターゼとAGAの関係

AGAの発症メカニズムに、5αリダクターゼは深く関わっています。

通常、髪の毛は2〜6年ほどの「成長期」を経て太く長く育ちますが、DHTの影響を受けると成長期が数ヶ月〜1年程度に短縮されてしまいます。その結果、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまい、産毛のような細く短い毛ばかりになっていくのです。

ただし、5αリダクターゼが多い=必ず薄毛になるわけではありません。AGAの発症には以下の複数の要因が関わっています。

  • 5αリダクターゼの活性度
  • 男性ホルモン受容体の感受性
  • 遺伝的な要因
  • 生活習慣やストレス

要因が複合的に重なることでAGAは進行するため、5αリダクターゼの量だけで薄毛リスクが決まるわけではないことを覚えておきましょう。

5αリダクターゼが多い人の特徴

自分が「5αリダクターゼが多いタイプ」かどうかを正確に判断するには検査が必要ですが、いくつかの傾向から推測することは可能です。以下の特徴に当てはまる方は、5αリダクターゼの活性が高い可能性があります。

5αリダクターゼが多い人の特徴
  • 皮脂分泌が多く脂性肌になりやすい人
  • 家族に薄毛傾向がある・遺伝体質の人
  • ストレス・睡眠不足・生活習慣の乱れている人

皮脂分泌が多く脂性肌になりやすい人

Ⅰ型5αリダクターゼは皮脂腺に多く存在し、皮脂分泌と密接に関係しています。そのため、以下のような症状がある方は、Ⅰ型の活性が高い傾向にあると考えられます。

  • 顔や頭皮がテカりやすい・ベタつきやすい
  • ニキビができやすい体質
  • 毛穴の開きや黒ずみが気になる
  • 頭皮の皮脂が多く、洗髪してもすぐにベタつく

また、Ⅱ型の活性が高い方には「ヒゲや体毛が濃い」という特徴が見られることがあります。髪が薄くなっているのに体毛は濃いという場合は、Ⅱ型5αリダクターゼの活性が高い可能性があります。

家族に薄毛傾向がある・遺伝体質の人

5αリダクターゼの活性度は、遺伝による影響が大きいと考えられています。この遺伝子は優性遺伝(顕性遺伝)であるため、両親のどちらか一方でも5αリダクターゼの活性が高ければ、子どもにもその情報が引き継がれやすいとされています。

  • 母方の祖父が薄毛の場合、遺伝リスクが高いとされている
  • 男性ホルモン受容体の感受性も遺伝する
  • 家族に薄毛の人が多い場合は早めの対策が重要

ただし、遺伝的な傾向があっても必ず薄毛になるわけではありません。生活習慣の改善や早期の対策によって、進行を遅らせることは十分に可能です。

ストレス・睡眠不足・生活習慣の乱れている人

遺伝だけでなく、日々の生活習慣も5αリダクターゼの活性に影響を与えます。特に以下のような状態が続いている方は注意が必要です。

  • 慢性的なストレスを抱えている
  • 睡眠時間が不足している(6時間未満の日が多い)
  • 運動習慣がほとんどない
  • 喫煙や過度の飲酒の習慣がある
  • 食生活が乱れている

ストレスを感じると、対抗するために抗ストレスホルモンが分泌され、その過程で活性酸素が発生します。活性酸素の分解には亜鉛が必要ですが、亜鉛は5αリダクターゼの働きを抑える効果も期待されているため、ストレス過多の状態では亜鉛が不足しやすくなり、5αリダクターゼに対して十分な抑制効果を発揮できなくなる可能性があります。

5αリダクターゼが増える原因

5αリダクターゼそのものの「量」は遺伝的に決まっている部分が大きいですが、その「活性度」は生活習慣によって変化する可能性があります。

ここでは、5αリダクターゼの活性を高めてしまう可能性のある要因について解説します。

男性ホルモン量の増加・ホルモンバランスの乱れ

テストステロン(男性ホルモン)の分泌量が増えると、5αリダクターゼと結合する機会も増え、結果としてDHTの生成量も増加する可能性があります。

ホルモンバランスが乱れる原因としては以下が挙げられます。

  • 睡眠不足:成長ホルモンの分泌低下やコルチゾール(ストレスホルモン)の増加
  • 過度なストレス:自律神経の乱れによるホルモン分泌への影響
  • 運動不足:代謝機能の低下によるホルモンバランスの崩れ
  • 過度な筋トレ:テストステロンの一時的な増加(適度な運動は問題ありません)

ホルモンバランスを整えることは、5αリダクターゼの活性を適正に保つ上で重要です。

脂質過多や加工食品中心の食生活

食事の内容もホルモンバランスに影響を与えます。以下のような食生活が続くと、5αリダクターゼの活性が高まる可能性があります。

  • 揚げ物やファストフードが多い食生活
  • 甘い飲料やお菓子の過剰摂取
  • 野菜や海藻類の摂取不足
  • 加工食品中心で栄養バランスが偏っている

また、過度な飲酒や喫煙も問題です。アルコールを分解する過程で体内の亜鉛が消費されるため、5αリダクターゼを抑制する働きが弱まる可能性があります。喫煙はDHTの分泌を増加させる原因としても知られています。

5αリダクターゼを減らす方法

5αリダクターゼの活性を抑えるためには、まず生活習慣の改善から始めることをおすすめします。医薬品のような即効性はありませんが、体に負担をかけずに継続できる方法です。

抑制が期待される食べ物・栄養素

特定の栄養素を多く含む食品を意識して摂取することで、5αリダクターゼの働きを穏やかに抑制し、AGAの進行を遅らせる手助けになる可能性があります。

食品での効果には個人差があり、医薬品ほどの明確な作用は期待できないことを理解しておきましょう。

食品・栄養素含まれる主な成分期待される働きおすすめの食品例
大豆食品イソフラボンホルモンバランス調整
5αリダクターゼ抑制に期待
豆腐・納豆・味噌・豆乳・きな粉
亜鉛を含む食品亜鉛皮膚・毛髪の健康維持
ケラチン生成サポート
牡蠣・豚レバー・牛赤身肉
卵黄・ナッツ類
緑茶カテキン(EGCG)酵素作用の抑制
抗酸化作用に期待
緑茶・抹茶
柑橘類の皮d-リモネン
フラボノイド類
5αリダクターゼ抑制
抗酸化作用
みかん・オレンジ
ゆず・レモンの皮
海藻類ミネラル類皮膚・頭皮の健康サポートわかめ・昆布
ひじき・もずく
かぼちゃの種リグナン類
植物ステロール
5αリダクターゼ阻害の可能性パンプキンシード

大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをするため、男性ホルモンとのバランスを調整する効果が期待できます。

特に腸内細菌によってイソフラボンから「エクオール」を産生できる人は、より高い効果が期待できるとする研究もあります。

亜鉛については、5αリダクターゼそのものを直接抑制する効果は明確ではありませんが、髪の毛の主成分であるケラチンの生成をサポートする重要な栄養素です。亜鉛の吸収率を高めるには、クエン酸やビタミンCと一緒に摂取することがおすすめです。

【摂取量の目安】

  • イソフラボン:1日70〜75mg(食品から摂取する場合の上限目安)
  • 亜鉛:成人男性で1日11mg(75歳以上は10mg)

運動でホルモンバランスを整える

適度な運動は、ホルモンバランスの調整やストレス軽減に効果的です。激しい運動である必要はなく、無理のない範囲で継続することが大切です。

運動例内容の概要期待される働きポイント
ウォーキング1日20〜30分の軽い歩行ストレス軽減
血流改善
無理のないペースで継続が大切
軽い筋トレスクワットなど自重でできる動作代謝アップ
ホルモンの安定
回数よりフォーム重視で行う
ストレッチ朝・入浴後に5〜10分緊張緩和
自律神経調整
反動をつけずゆっくり行う
ヨガ・深呼吸週2〜3回程度リラックス効果
ストレス軽減
就寝前に行うと睡眠の質向上にも

運動によって血流が改善されると、頭皮への栄養供給がスムーズになり、毛根の健康維持に役立ちます。また、適度な運動はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を抑え、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。

睡眠改善・ストレスケア・生活習慣の見直し

質の良い睡眠は、ホルモンバランスの維持に欠かせません。成長ホルモンは主に睡眠中に分泌され、髪の毛の成長にも関わっています。

睡眠改善のポイント
  • 毎日同じ時間に就寝・起床する習慣をつける
  • 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 寝室の環境を整える(適切な温度・暗さ・静けさ)
  • カフェインは午後3時以降は控える
  • 入浴は就寝の1〜2時間前がおすすめ

慢性的なストレスはコルチゾールの分泌を増加させ、ホルモンバランスの乱れにつながります。自分なりのストレス解消法を見つけ、定期的にリフレッシュすることが大切です

サプリで栄養素を効率よく摂取する

サプリメントは食事だけでは補いきれない栄養素を効率よく摂取するために役立ちます。5αリダクターゼ抑制効果が期待される主なサプリメント成分をご紹介します。

サプリ成分期待される効果注意点
ノコギリヤシ男性の悩み対策として利用され、酵素抑制に期待される効果は個人差大
医薬品ほどの作用はない
胃腸への負担に注意
亜鉛皮膚・毛髪の健康維持
ケラチン生成サポート
過剰摂取で胃の不調
銅不足の可能性
1日上限は40mg程度
イソフラボンホルモンバランス調整
5αリダクターゼ抑制に期待
サプリからの摂取上限は1日30mg程度
ビタミンB群代謝サポート
頭皮環境維持
水溶性で比較的安全だが用量は守る
ビタミンD健康維持
ホルモンバランスに関与する可能性
脂溶性のため過剰摂取に注意
マグネシウムストレス軽減
代謝サポート
摂りすぎると下痢の可能性

ノコギリヤシ(ソウパルメット)は、ヤシ科のハーブの一種で、育毛サプリメントによく含まれている成分です。前立腺肥大症における排尿に関する症状への効果も研究されており、5αリダクターゼを抑制する作用があるとされています。

ただし、これらの研究結果の多くは臨床試験デザインに統一性がなかったり、観察期間が短かったりするものが多く、医薬品と同等の効果は期待できません。サプリメントは継続的に摂取することで効果を実感しやすくなりますが、過剰摂取による副作用にも注意が必要です。

AGA治療薬を活用する

AGA治療薬は「5α-還元酵素阻害剤」に分類され、5αリダクターゼの働きを阻害することでテストステロンからDHTへの変換を抑制します。

毛根への悪影響を減らし、薄毛の進行を遅らせる効果が期待できます。

代表的な治療薬には「フィナステリド」と「デュタステリド」があり、どちらも主に抜け毛を抑える効果が期待できますが、発毛効果については限定的です。発毛を促進したい場合は、ミノキシジルなど別の治療薬と併用することが一般的です。

AGA治療薬作用部位
フィナステリドⅡ型5αリダクターゼを主に抑制
デュタステリドⅠ型・Ⅱ型5αリダクターゼの両方に作用する

AGA治療薬は必ず医師の処方が必要です。
自己判断での使用や個人輸入は、健康被害のリスクがあるため避けてください。

5αリダクターゼに関するよくある質問【Q&A】

5αリダクターゼをなくす方法は?

5αリダクターゼを完全になくすことは現実的ではありません。

5αリダクターゼは男性の体の発達に必要な酵素であり、完全に抑制すると健康上の問題が生じる可能性があります。大切なのは「なくす」のではなく、過剰な活性を「抑制」してバランスを整えることです。生活習慣の改善や必要に応じた医薬品の使用で、適切なコントロールを目指しましょう。

女性にも5αリダクターゼはある?

はい、女性の体内にも5αリダクターゼは存在します。

ただし、男性に比べてその活性は低い傾向にあります。女性の薄毛(FAGA:女性男性型脱毛症)においても5αリダクターゼが関与している場合がありますが、男性型脱毛症とは原因やメカニズムが異なる部分もあり、個人差も大きいです。女性の薄毛については、専門医に相談することをおすすめします。

亜鉛には5αリダクターゼ抑制効果がある?

亜鉛の5αリダクターゼ抑制効果については、研究によって見解が分かれています。

一部の基礎研究では抑制効果が示唆されていますが、まだ十分に証明されているわけではありません。ただし、亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチンの生成に必要不可欠な栄養素であり、薄毛対策において重要な存在であることは間違いありません。牡蠣、豚レバー、卵などに多く含まれるので、積極的に摂取することをおすすめします。

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この記事を書いた人

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