2017年12月15日 (金) 

そもそも歯の神経って何?抜くとどうなるの?

痛い虫歯、嫌ですよね。虫歯になった、というだけで健康や口内環境に不安を感じるものです。せめて痛くなければなぁ…なんて考えている人は多いのではないでしょうか。痛みを感じるのは歯の中に神経があるからです。このように、痛みを伴うような虫歯になってから歯医者さんに行くと「この虫歯は深いから、神経抜かないとダメだね」なんて言われることがあります。

また、虫歯ではないけど歯の痛みが強くて「なんで痛いのか痛い理由がわからないけど、ここの神経を抜いてみますね」なんていうケースも存在します。神経はそんなに気軽に抜けるのか?歯の神経ってそもそも抜いて良いものなのでしょうか?ここでは、池田歯科が歯の神経について基本から解説していきます。

歯の神経はここにある

歯の神経はここにある

歯の神経は、虫歯になった時の痛みを伝えてくれるほかに熱いものや冷たいもの、触覚なども伝えてくれます。そんな神経があるのは「歯髄」という部分。歯の表面はエナメル質という硬くてツヤのある成分でできています。その内側には象牙質があります。さらに内側には象牙質に囲まれた歯髄という組織があります。歯髄には、神経の他に毛細血管が存在し、歯に酸素や栄養を送ってくれています。歯の神経、というとロープやヒモ状のようなものをイメージしがちですが、実際は歯髄腔という空間の中に神経や血管が組み合わさっている部分です。

歯の神経の役割

歯の神経と呼ばれる歯髄の役割は、まず血管から歯へ酸素や栄養素を送り届けてくれます。歯のエナメル質は生まれ変わることがありませんが、歯の内側は血液が流れ、新陳代謝が行われているのです。歯の組織も生まれ変わっているのですね。また、血液には白血球があり免疫を司りますので、細菌から歯を守る役目もあります。次に神経としての役割。歯の知覚を司ります。

歯の痛みを感じるというのは、歯の異常を体に知らせる大事なサイン。口の中から細菌が侵入して命にかかわることもあります。世界に数あるミイラの中には虫歯が原因で亡くなった王のミイラも存在するといわれています。虫歯を引き起こしてしまうと命の危険にも晒される可能性があるようです。こうした状況を回避するためにアラームを鳴らしてくれるのが歯の神経なのです。また、食べ物や飲み物の熱さや冷たさ、硬さなどを伝えてくれるのも大事なこと。「歯触りが良い」「食感が良い」「パリッとした」「さくっと」といった美味しく食べるための触感を伝えてくれるのも歯の神経のおかげです。

なぜ歯の神経を抜くの?

なぜ歯の神経を抜くの?

なぜ歯医者さんは神経を抜くのでしょうか。それは、歯髄で起こった炎症をそれ以上進行させないためで、歯髄の先には顎の骨があります。顎の骨まで細菌感染が進行すると、骨髄炎という骨の感染症にまで発展することがあります。歯なら1本1本独立していますが、顎の骨にまで達すると 全身に影響してしまう可能性があります。
ちなみに、虫歯の他にもなんらかの原因で歯髄炎が起きた場合、同様に歯の神経の処置をおこなうことがあることを覚えておきましょう。。

歯の神経を抜く、という言い方をしますが、実際に引っこ抜くわけではありません。歯髄に入った細菌を消毒していく治療になります。神経の治療は「根管治療」と言いますが歯の根っこは数本あり、それぞれに神経が通っています。根っこの入口を消毒するだけではなく奥までお薬が入るように管の形を整えていきます。

歯の神経管は細いものだと0.1mm程度で、複雑に張り巡らされているため、慎重に消毒をしていく必要があります。多くの人が「神経を取ればもう痛くなることはない」と考えがちですが、実際は処置が終わった後の歯髄腔に最近が入り込み、感染することがあるので油断はできません。

歯の神経を抜いたらどうなるのか

歯の神経を抜いたら、ひとまずは痛みがなくなります。しかし、これで終わりではありません。歯髄には神経の他にも毛細血管があります。血管もなくなるために歯の血液供給が閉ざされ、酸素や栄養素が行かなくなります。こうなると、歯は乾燥すると同時に神経が持っていた機能を失ってしまいます。

そのため、神経を抜いた歯はもろく割れやすくなってしまいます。歯には強い力がかかるために、噛んだり引っ張ったりしたときに割れてしまうことがあります。上述した通り歯の神経は、触感も司っていました。そのため、神経がなくなった歯は触感を失っているので噛む力の調整がうまくいかず、思っている以上に強い力で噛んでしまったりして割れるリスクが高くなるのです。また、神経を取った歯は変色してしまうことがあります。褐色から黒色になるため、前歯の神経を処置してしまった場合には見た目にも影響が出ます。

神経を抜いた歯の寿命は約10年!?

歯の寿命に関する統計で、歯の神経を抜いた場合、10年以内に再治療を行っているというデータがあります。これは神経を抜いた歯が割れないように詰め物やかぶせ物をしますが、隙間が生じてそこから虫歯になることが多いからだそうです。神経を抜いた歯は痛みがないために進行が速く、気づきにくいのも理由の一つです。神経を抜いた歯を長持ちさせるには、口全体の環境を改善し、割れたりしないように大事に使うことでしょう。


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